この記事では、実際に第二新卒として転職した筆者が、「第二新卒で転職はまずいのか」というテーマについて自身の体験をもとに話しています。
「石の上にも三年」「会社はまずは3年は勤めないと分からないよ」などなど、新卒から3年目以内(このブログではこれを「第二新卒」と定義します)で転職することは、今この時代も否定的に見られることは少なくありません。
一方で、かつてより転職が当たり前になった現代、年代問わず、そして特に若い方こそ、転職が頭の片隅にチラついている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな「第二新卒」で転職をすることは悪いことなのか、実際に社会人3年目の第二新卒として転職した筆者の意見を述べていこうと思います。
目次
僕の転職前後の環境変化
まずは、僕が実際に転職してどういうキャリアチェンジをしたのか表にまとめました。
転職前 | 転職後 | |
業界 | 金融業界 | IT業界(クラウド系) |
会社規模 | 1000人前後 | 1000人前後 |
給料 | 残業が減ったため手取りやや減少 | |
残業時間 | 月平均30時間 | 月平均10時間 |
平均年齢 | 40歳前後 | 30歳前後 |
職種 | 営業 | 営業 |
飲み会頻度 | 月に一度 | 月に一度〜二度 |
僕の転職前後の変化はこの通り、業界と会社の平均年齢が変わったくらいで、そのほかについては特段大きな変化はありませんでした。
最も変化を感じているのは、会社の社歴がまだ浅いことと、社員の平均年齢が若いことです。
周りの方々が若い分相談事や雑談等もしやすいので環境としては悪くないですが、一方でマネジメントという側面から見ると手が届ききっていない部分も多く、仕組みでどうにか上手に回しているな、という印象を受けます。
今働くうえでは特に困りごとも無く働けているので大きな不満はないですが、以前の会社と文化や雰囲気が大きく異なっており面白いなあと思っています。
本題:第二新卒での転職はよくないこと?
やるなら慎重に!
結論から申し上げますと、僕の意見としては「悪いことではないが、検討は思ったより慎重に行うべき」というものです。
僕自身が第二新卒として転職をして、転職したこと自体は後悔していないのですが、業界を絞り過ぎて若干視野が狭くなってしまっていたな、とは正直反省をしています。
1社目で働く中で、ハラスメントや職種が合わない等で苦しんでいるなら、迷わず転職すべきですが、そうではなく漠然とした不安であったり、一種の“見栄”みたいなもので転職を検討しているなら、慎重になるべきだと思います。
僕の場合は仕事内容が合わなかった点が大半ではありましたが、それで心身を病むといったレベルでは正直無く、どちらかと言うと将来への不安が大きくなって転職をした、といった経緯でした。
したがって前者の仕事内容が合わなかった、具体的には金融独特の与信業務みたいなものがしんどかったので、そこから離れて別の仕事ができている、という点では転職して良かったです。
一方で漠然とした不安という観点で見ると、伸びている業界にいきたい、ほぼその一心で転職先を選んでしまった、しかもその“伸びている”の定義が曖昧だったので、「もっと別の業界を見ても良かったのかな・・・」という思いは正直残っています。
即転職でOKな場合
心身に影響が出ている場合
もし心や身体に何らかのダメージが表面化している場合は、躊躇わず転職活動を始めてしまって良いと思います。
もちろん、休む期間が必要なら休んでから。自分のできるペースで、できることから始めてみてください。
個人的には簡単にできる自己分析からやってみるのもおすすめです。自己分析が全てではありませんが、一歩を踏み出すきっかけになると思います。
やりたいことが明確になった場合
人生は一度きり。本当にやりたいことが見つかったなら、迷わず転職するべきであると個人的には考えています。
それが起業や独立・フリーランスであれば最低限の貯金や備えはしておくべきですが、会社勤めでかなうことなら迷う必要はありません。
そもそも希望の仕事に求人がなければどうしようもないのですが、もし探している仕事があるならまずは話だけでも聞いてみるのが良いのではないでしょうか。結果として転職しない場合でも、良い経験になるはずです。
結論:簡単に決断しないこと
まとめると、実際に第二新卒として転職した僕の意見としては、「第二新卒での転職は悪いことではないが、安易に決断しないこと」です。
“やりたいことをやればいい”“理想の姿があるなら今すぐ目指すべき”これはこれで正しいのですが、現実は現実です。
安易に転職だけしてしまって、転職後に後悔してしまってはそこから巻き返すのは転職しなかった場合よりもパワーが必要です。
社会についてまだあまり詳しくない第二新卒だからこそ、視野を広く持ち、自分に合う業界や仕事を探すよう心がけてみてください。
この記事を見た方が少しでも良い転職ができるよう、願っております。
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